反復に潜む有機的リズムがフロアと共鳴しグルーヴが創造される——。大阪を拠点に活動を続け、ターンテーブリストの世界で輝かしいキャリアを培ってきたDJ HI-Cは、昨今テクノミュージックの世界、より強固な反復性と長尺の物語にある様式美の世界で、波紋を起こす存在としてシーンで異彩を放つようになった。
DJ HI-Cが奏でるロングセットの中では、日本の野外シーンもその発展の一翼を担ったアンビエントテクノ/サイケデリックテクノの境界を基点としながら、よりプリミティヴなダブサウンド、そして本能を強烈に刺激するドラムサウンドが革新的な方法で融合されている。時折織り込まれるスクラッチサウンド(あるいは意図的に伸縮された音の粒子の残像とも形容できる)は、ダンスフロアのグルーヴをより強固なものへと昇華させ、人々の琴線に触れるような情緒的な展開がオーディエンスの心を掴んで離さない。トラックが持つ特有のサウンドを、最も小さな単位まで分解し、それらを再構築するという卓越したDJ HI-Cの能力は、彼がCDJをターンテーブルと同様に無限の可能性を持った楽器の1つであると考えているからである。
キャリアの初期には、ターンテーブリストユニット〈Kireek〉の片割れとして活動を行い前人未到のDMC世界5連覇を成し遂げた経歴を持ち、〈Kireek〉解散後にテクノ・ミュージックの世界へと活動の軸を移した。2022年に始動させた大阪発のテクノレーベル〈aum recordings〉を通じて、プロデューサーとしても存在感を示し、2024年11月には自身のスタイルを研ぎ澄ませた3作目のEP『EN』をリリース。「曇間から差し込む光」を想起させる繊細な音響美を追求し、wabi-sabiの美学を音で表現する試みとして各所から高い評価を得ている。
またDJ HI-Cは、奈良県のまだ神聖さを保つ数少ない地域、天川村にて開催される野外音楽フェスティバル〈MOMENT〉のレジデントDJの1人であり、同フェスティバルを数年で日本を代表する野外パーティへと成長させた。独自の道を貫く音楽性は、国内外の様々なシーンからも評価が高く、2023年には〈FUJI ROCK FESTIVAL〉に出演。また同年大晦日には日本最高峰のテクノパーティの1つ〈FUTURE TERROR〉へも出演を果たした。複数のジャンルで世界からも認められる功績をのこしたDJ HI-Cは、いまターンテーブリズムの美学を継承する稀有なDJの1人として、未知なるサウンドを求める各国のシーンからも指名が絶えない存在となっている。
Official Website: https://discoveryhi-c.com/
Sound Cloud: https://soundcloud.com/djhi-c-kireek
Resident Advisor: https://ja.ra.co/dj/djhi-c
Instagram: https://www.instagram.com/djhi__c/